コアトルは全然友達がいません。
特に欲しいと思ったこともないですし、友達が少ないことについて悩んだこともありません。
しかし世の中はやはり多様なもので、友達がいないと思い悩んだり、焦燥感を抱いたりする人がいる。
欲しいのに得られない、とか、あるいは逆に、したくないのにしなければならないとか、とにかく思い通りにいかないのが人生ではありますが、
やはり自分の少しの心がけや努力によって、欲しいものが手に入るのであれば、努力を惜しまない手はないのです。
この記事では、友達ができないその理由について分析し、それぞれにあった解決法を検討しようと言うのが目的です。
目次
友達ができない理由はあなたに利用価値がないから
最初に結論を申し上げれば、友達ができない理由は、あなたに「利用価値」がないからと言う他ありません。
この利用価値という部分は、論者によっては「魅力」という言葉に置き換えられたりするかと思います。
それぞれ似て非なる言葉ではありますが、言っていることは同じです。
ただ利用価値、といってしまうと、何か急に経済的な、お金の話を連想させたりするので誤解が生じやすいので、巷では「魅力」と言い換えられるのではないかと思いますが、
冷静に分析するならばやはり「利用価値」の方がしっくりくると思います。
利用価値とは何か
さて、利用価値、というとこのままだと誤解する人も多いと思いますので、もう少し詳しく説明したいと思います。
世の中にはいろんな人がいて、中にはあの大天才政治家田中角栄の愛娘である田中真紀子氏のように、
「人間には、敵か、家族か、使用人の3種類しかいない」
などという極端な考えの人もいたりします。
まあさすがに人間もここまで冷徹な人はいないと思いますが、やはり人間関係というのは一定程度、何らかの需要と供給によって成り立っている場合が多いのです。
そしてそれは歳をとればとるほど、純粋無垢なる青春の友情的な、純粋な人間関係の入り込む余地が少なくなってくる。
この辺りを具体的に説明したいと思います。
例えば、あなたが会社から徒歩圏内に住んでいたとする。
一方で、会社から非常に遠いところに住んでいる人からすると、夜遅くまで開かれた会社の飲み会の帰り、終電を逃した際に、
ただで泊めてくれる人がいるとありがたいと思っている。
こういう人にとってあなたは需要を満たす格好の人物、つまり利用価値がある人間でありまして、こういう人とは友達になれる可能性が高いでしょう。
あとは、どうやってその人の耳に、あなたが会社の近くに住んでいるかをアピールするか、という問題になってきますが、
そんな小手先のテクニックも、あなたが会社の近くに住んでいなければ全然効果を発揮しない可能性の方が高いのです。
もう一つ例を出しましょう。
あなたはとにかく誰でもいいから友達が欲しいと思っている。
一方、同じ会社に、同じように、誰でもいいから友達が欲しいと思っている人がいるものです。
こういう人は大抵、「あー、誰か話しかけてくれないかな」と心の中で思っている。
こういう場合、あなたがもし、その人に話しかけたりすれば、「あ、話しかけてくれた。嬉しいな。」とそれだけで好感度アップ、友達になれる可能性が高いのであります。
つまり、あなたには、「話しかけてくれる人」という利用価値がある、ということです。
巷で、友達を作りたいならまず積極的に自分から行動しよう、などと陳腐なことを言っている雑誌や新書も多いのですが、
確かに真理の一面をついていることには違いありません。
実際多くの人が友達が少ないと悩んでおり、そういう人に対しては、「声をかけてくれる人」の存在はありがたく映るのです。
しかしそれは問題を矮小化していて、応用が効かなかったり、より良い人間関係構築力を最大限伸ばす機会を奪っていると言って差し支えない。
またこれだと、いくつか問題が出てくるかもしれません。
友達は選べないのか?
今、会社から近い家に住んでいる人と、声をかけてくれる人の例を出しましたが、この状態だと、友達を選ぶことができない、という問題をはらんでいます。
つまりあなたは感情的には本当は、Aさんと友達になりたいと思っているが、Aさんも会社から1駅のところに住んでいるし、
また友達にも困っておらず、声をかけること自体はあまり効果がなさそうである。
こういうことは容易にあり得るので、友達を選ぶことができなくなってしまう。
すでにお分かりかと思いますが、ある程度友達を選べるようになるには、複数の利用価値を持つこと、そして運も大事になってきます。
むかし、平沼騏一郎という総理大臣が、「欧州情勢は複雑怪奇」という名言を残して総理の職を辞任しました。
この時何が起こっていたかというと、当時思想的に真っ向から対立していたナチスドイツとソ連が、急に不可侵条約を結んだわけです。
背景としては、ドイツは英仏と戦争する間に、背後からソ連に攻められるのを避けたいという思惑がありました。
ソ連はソ連で、いずれドイツとは戦争になるだろうが、初めは英仏と戦いあって、ある程度消耗してくれると嬉しい、という思惑があったのです。
そして、独ソ不可侵条約の密約として、ポーランドの割譲という旨味などが重なっての条約締結だったわけですね。
まあちょっと話が逸れたのですが、結局のところ人間関係というのもこれくらい、いやこれ以上に複雑怪奇なものでして、
いつどんなところで、どんな人と急接近するかわかりません。
その時に、複数の利用価値があなたにあればあるほど、友達を作るチャンスが増えるのです。
利用価値をどうやって身につけるか
最初にも言いましたが、利用価値というとどうも、「コネを持っている」とか「親が金持ち」とか、「イケメン」とかそういう思いつきやすい点に目が行きがちです。
しかし、友達を作る際の利用価値というのは、それほど大したものでなくて良いのです。
・美味しい店をたくさん知っている
・話が面白い
・ボケてくれる/ツッコミを入れてくれる
・関西弁を話す(同じ関西出身者からは十分な利用価値です)
・気を使ってくれる
・話しかけてくれる
・いつも笑顔でいる
・頭が良い
・頭が悪い(頭が悪い人同士で付き合いたい人も結構いる。)
・ハゲている(同じハゲからすれば親近感がある。または自分のフサフサさが際立つ。)
・デブである(同じデブからは親近感がある。または細身の人にすれば、自分のスタイルが際立つ。)
・朝早く会社に来る
・何故か周囲から可愛がられている(人間そういう人には心を開きやすくなるものです)
など、など、などであります。
もう少し上級者になると、
・女性の友達が多い
・クラブによく行く
・先輩から可愛がられている
・すごく可愛い/カッコいい人が友達にいる
・妹が美人
・弟がイケメン
・パズドラをやり込んでいる
・高級車を乗り回している
・家でパーティーを開いてくれる、またそれくらい家が広い
・出世街道に乗っている
などが注目される、利用価値になってきます。
つまり供給者の数が絶対的に少なくなるものほど、利用価値が高くなるわけです。当たり前ですが。
なので、最初に友達がいないとお悩みの方は、ハードルが高くないものからクリアして行くのが良いでしょう。
どうやって利用価値をアピールするか
さて、ここが一番の課題かもしれません。
あなたにどれほど素晴らしい利用価値があっても、周りの人がそれを認知しなければ、その人に訴求することができません。
ここでよく言われるのが、「自分から積極的に話しかけよう」というものですが、これはちょっと陳腐すぎるし、実践的でない。
そもそもいきなりよく知らない人に、「俺、いい店知ってるんだけど」とか言ってもただのナンパだし、相手にその需要があるかもわかりません。
声をかけるのは大事ですが、基本的には最初は待ちのスタンスで、チャンスを伺うのが良いでしょう。
ただし、ごく一部の人で良いので、(これは友達でなくても、隣の席の人とかでもいいので)、しれっと情報を漏洩することは大事です。
噂とか、他人の情報というのは、特に会社では信じられない程のスピードで広まります。
まあ、良い噂はあんまりなのですが、それでも結構広まるものなので、どういうシチュエーションであっても、言葉の節々に、アピールポイントをそれとなく紛れ込ませることが重要です。
弁証法的唯物史観ではありませんが、友人構築の発展段階として、
声をかけるだけで喜びそうな人を選んで声をかける→
これを繰り返す→
ゆるい友達を増やして行く→
それぞれにアピールポイントをアピールする→
友達の友達に、本当に仲良くしたい人がいるはず→
そこに通じて初めて本当に仲良くなりたい人と仲良くなれる→
知り合ってみると結構嫌な奴だったor友達になれてよかった!
という感じになるかと思います。(だんだん適当になってきましたすいません。。。)
オススメの利用価値は?
で、絶対利用価値としてオススメなのは、「面白い」ということです。
面白い人というのは男性にも女性にもウケがよろしい。
そして面白さ、というのはいかようにも訓練で取得できる。
まず訓練によらないものは、「自虐ネタ」でこれは容易に笑いを取れる可能性が高い。
しかしこればかりやっていると、いつも自分をダシにして笑いを取ろうとする痛々しい奴になってしまうので、もっと正当なる笑いを混ぜ込まないといけません。
笑いを取る、ということについて勉強するなら、やはり松本人志の出演番組を見るのが一番勉強になるでしょう。
しかし最近は衰えが見えるので、できれば今は終了した「松本紳助」のフリートークや、昔のダウンタウンDXをYoutubeで見ることをお勧めいたします。
逆に、松本人志が出ている番組でも、漫才やごっつええ感じなどのコント系は見ない方が良いです。
あれは最初からネタがかっちり決められているので、自然な流れで即興的な笑いが必要とされる日常においては、あまり参考にならないからです。
友人や利用価値、という言葉を重視しすぎないこと
長くなりましたので、これで最後にしますが、少し注意点をお伝えしておきたいと思います。
ここまで、あなたに友達がいない理由を、利用価値に焦点を当てて説明してまいりましたが、これをあまり意識しすぎてもいけません。
というのは、どんなに人間関係の機微がわかっていて、本当に友達が多く、良質の人間関係を築いている人でも、
「この人の利用価値はこれだから、まあー、少しは友達になっておくか。」などと大真面目に計算をしているわけではありません。
本当に一瞬の、瞬間的、直感的、本当的なところでそれを峻別して選択をしている。
なので逆に言えば、「自分には利用価値がないから、、、」と諦める必要もないのです。
そもそもあなたの利用価値はあなたのためにあるのではなく、他者のためにあるということを忘れてはなりません。
あなたにとって当たり前のものが、他者にとって極めて貴重である、ということが往往にしてあり得るのが人生というものです。
友達がいないと悩んでいる人にとって、このエントリが少しでも役に立てば幸いです。