楽でつまらないぬるま湯職場にいる人は転職した方がいいのか?転職しないリスクは?

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仕事の悩み

ブラック企業が社会問題化するこのご時世にも、「あまりにも楽でつまらない」と感じるような職場で働く人は結構います。

フロアに数百人単位の人間がいるような規模の会社で働いているなら、ちょっと注意して周りを見渡してみましょう。

確かにディスプレイを見ると仕事に関係ありそうなページを見ているのですが、いつ見てもそのページばかりをみて、実は結構暇そうにしている人は案外いるものです。

今の若い人は二極化している印象で、凄いキャリア志向の若者もいれば、そうでなくゆるーい職場で働きたい、と願う人もいるようです。

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仕事の忙しさは会社にもよるが部署にもよる、がより正確

よく○○業界はホワイト、とか、××業界はブラック、などという意見を耳にします。

確かに平均的な勤務時間などの数字で比較すれば、業界によって差はあるでしょう。

しかし、仮に食品業界がブラックだったとしても、数ある食品会社のある部署にいる人は、やっぱり「定時までどうやって仕事をしている振りをして自然に過ごすか」などということに気を揉んでストレスを感じていたりするのです。

逆もしかりで、ホワイトといわれる業界、会社に入っても、激務の人は結構いるものですから、もし就職先を選ぶなら、勤務時間などは気にせず、仮に激務でも暇でも、耐えられる職種や業界を軸に希望就職先を考えると良いかもしれません。



楽 つまらない 暇な職場に居残るリスク

実際のところ、私コアトルも上で述べたような、楽で暇な部署でいそいそと働いています。

人事異動などはローテーションですから、この先ずっとそうとは言えませんが、やはり自分は恵まれている、と感じています。

しかしながら、先輩達とそういう話をしていると、「皆多かれ少なかれ、内の会社の人はそう感じているし、他の会社も大体おなじだよ」と以外な返答が返ってきました。

なるほど確かに、最近メディアで言われるのは、過労死してしまった人の勤務時間例など、極端な事例が紹介されています。

ああいうのは異常値的な扱いをするべきで、毎日毎日終電まで働いているような人は、霞ヶ関を中心にごく一部であるということは理解しなければならないでしょう。

じゃあそういうぬるま湯職場に甘んじていて良いか、というとそうではないと思われます。

理由は以下のようなリスクがあるからです。

1:スキルが付かない

2:本当にぬるま湯(=閑職職場)だった場合、同期が先に出世してストレス

3:何かあったらリストラ候補

スキルが付かない

自分を会社の中で客観視するのは意外と難しいです。

というのも、楽な部署だからといって閑職とは限りませんし、そういう部署でも重要なスキルを得る事が出来る部署だってあります。しかし少なくとも絶対的な勤務時間が少ないわけですから、経験値という意味では相対的にあまり身に付きません。

さらに、そういう暇な部署にいる人ほど、自分の時間は遊興に使ったりするので、勤務時間外に資格を取るなどのスキルアップに励みません。

資格試験に時間を割くなら良いですが、そうでないならせっかくの時間を無駄にしていることになります。

それから、やはり楽な部署は誰がやっても楽である場合が多いですから、あまり専門性も磨けません。(仮に本当にニッチな業務であっても)

だから、自分が暇な部署にいる、と感じる方は、「他の人と交代した場合、その人がどれくらいで自分の水準まで達せられるか」などを考えてみてください。

1〜2ヶ月で出来るようなら、転職を考えた方が良いかもしれません。

本当にぬるま湯(=閑職職場)だった場合、同期が先に出世してストレス

残業を沢山したから評価される訳では勿論ありません。

日本企業だって今ではある程度合理的になっています。

しかし、そうは言っても、出世する人はすべからく残業しています。

残業、というのは出世の原因というよりは結果です。

出世が期待されている人は忙しい部署に配属されがちですし、そういう部署は当然残業が多いです。

だから必然的に長時間労働になるわけですね。

周りを見渡して、同期が自分より明らかに急がしそうにしていて、それが能力不足が原因での長時間労働でない場合、その人の方があなたより早く出世する可能性は高いです。

もしぬるま湯職場にいるあなたが、出世の野心があり、「同期では一番だろう」などという変なプライドがある場合、実は転職を考えた方が良いかもしれません。

何かあったらリストラ候補

大企業であればあるほど、「役立たずで扱いにくい」人間をどこかで飼いならすための職場を持っています。(もちろんそれとは分からないように巧妙に)

解雇の為の規制が半端無く強いお国柄、制度になっているので、そうそう簡単にクビには出来ないのですね。

だからそういう人には、自発的に辞めてもらうのが一番な訳ですが、これもそう簡単なことではありません。

だから、あまり事業の先行きへの影響度が低い仕事を、さも大事な仕事のように与えて、それをあーだこーだ良いながらやらせるわけですが、そういう部署が激務であることは絶対にありません。

だって役に立たない人にいつまでも残業させて余計に賃金を払うのは無駄ですからね。

ただ、それでも良いと思っている人は案外いるもので、向上心もないし、転職も面倒だから、その会社にぶら下がろう、という心情が芽生え、あまり重要でない仕事でないと分かっていても、淡々とこなして定時に帰る人が多いです。

そういう人にとっては、会社の業績が良いときは天国のような会社でしょうが、業績が悪化するとその限りではありません。

シャープの例を見てもそうですが、あれだけ赤字になって、いよいよ債務超過寸前になってくると、あんな保守的な企業でも数千人単位でリストラします。

そういう時、真っ先に肩をたたかれるのは、ぬるま湯職場にいた人です。

で、しかも対してスキルも身につけていないので、転職先も、それなりに斡旋してくれるにも関わらずなかなか決まらないで、ようやく転職できても労働条件はかなり悪くなる、という結末を迎え、転職先でも邪魔者扱い、、、

とまあこういうリスクがあるわけです。

楽 つまらない 暇 な職場にいる人は、ちょっとでも良いから転職へ動け

結局、一概には言えないものの、ぬるま湯職場はスキルアップ出来なかったり、リストラにあうリスクが相対的に高いと言えます。

そういう職場をラッキーと思うのも1つですが、新入社員として入社したときのことを思い出してください。

少しくらいは向上心があったでしょう? 承認欲求があったり、仕事を覚えたいと素直に思っていたはずです。

今はもう会社に慣れてしまっていますので、そんなものは忘れたという人も多いでしょうが、転職して、新しい職場にいったら、結構心機一転、やる気がでて向上心も生まれるものです。

そういう好循環を作る事で、さらなるスキルアップ、収入アップにもつながっていくかもしれませんから、早い段階から転職活動をしておいた方が良いと思います。

転職活動には会社を辞める必要はないですから、兎に角転職サイトに登録して、そしてエージェントに会って相談する、くらいのことは必ずしておきましょう。

それだけでも、いざという時に随分違いますからね。

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