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トランプがサイコパス傾向だからと言って大統領就任を心配する必要はない

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先日ドナルドトランプに関する面白い記事を見ました。

トランプのゴーストライター、良心の告白

アメリカ合衆国大統領となったドナルド•トランプ氏を一躍有名にした自伝のゴーストライターのインタビュー記事です。

18ヶ月に渡ってトランプに密着取材したトニー・シュウォルツ氏がインタビューで、いかにトランプが合衆国大統領になるべき人間ではないかということを延々と語っている面白い記事であります。

このシュウォルツ氏のインタビューの断片には、トランプのサイコパス気質が如実に伺えるエピソードが沢山出てきます。

というか、シュウォルツ氏は序章にはっきりと書いていますね。

もしいま、トランプ自伝を書くとしたら、内容もタイトルもまったく違う本になるだろうと、シュウォルツは言う。どんなタイトルになるかという問いに、シュウォルツはこう答えた。『Sociopath』(社会病質者の意)だ、と。

トランプの自伝タイトルを『Sociopath』にすると言い切るあたりは、最早断定してもいいのかもしれません。



「トランプは口を開けば嘘をつくのです」とシュウォルツは言う。「わたしの知る誰よりも、彼は、いついかなるときでも自分が言うことはすべて本当であるか、あるいは少なくとも本当であるべきだと信じてしまう能力をもっているのです」

「トランプの嘘は口から出まかせではなく計算づく。人をだますことに何の良心の呵責も感じていないのです」。多くの人は事実と違うことであれば口に出すのをためらうものだが、トランプは事実かどうかといったことをまったく気にしないのだ。「トランプの得体のしれない自信は、そこからきているのでしょう」

「自分の役に立っているうちは、トランプは誰にでも愛想よくしています。そして、役に立たないとわかるととたんに手のひらを返すのです。そこに個人的な友情などというものはなく、損得勘定でしかものを考えません。彼は、自分の利益になるかどうかしか眼中にない男なのです」

他にも色んな発言が随所にちりばめられていますので、お時間のある方は原文を読む事をお勧めします。

さて、上記に上げたエピソードは、みなサイコパスの特徴をキレイに捉えています。

(サイコパスの特徴についてはこちらをご参考にして下さい:現代人の基礎知識としてのサイコパス 理解を深め適切な対処を心がけよう

良心が異常に欠如している
他者に冷淡で共感しない
慢性的に平然と嘘をつく
行動に対する責任が全く取れない
罪悪感が皆無
自尊心が過大で自己中心的
口が達者で表面は魅力的

さて、このようなサイコパスがアメリカの大統領になることについて問題はないのでしょうか?

実のところ、サイコパスに関しては知っておかなければならない重要な事実があるのです。

tiburi / Pixabay

成功者にはサイコパスが多い

世の中で成功者と呼ばれるような人、即ち、政治家、実業家、医者、弁護士、企業の重役などには、顕著にサイコパスが多いとの研究結果があるのです。

これから類推するに、ある意味では最も成功した人物と評されても違和感のない、アメリカ合衆国大統領には、過去にもサイコパスが沢山いても全然不思議ではないのです。

ある研究結果では、過去の合衆国大統領のうち、セオドア・ルーズベルト、ジョン・F・ケネディ、フランクリン・D・ルーズベルトには、サイコパス的資質が多分にあったとも言われていますが、この3人は日本人なら皆知っている程の、有名な大統領で、一般に後世の評価も高い大統領達です。

また、もっと言うと、今回大統領の座を争った、ヒラリークリントンについても、サイコパス傾向があるかどうかを調査した団体あるのですが、この調査によると、ヒラリーも、トランプ程ではないがサイコパス傾向が強い人物であるとの結果が出ているのです。
【心理学研究】トランプはヒトラーよりもサイコパスなことが判明! ヒラリーは“暴君ネロ”とナポレオンの間のスコア

こうやってみますと、相対的にヒラリーの方が遥かにまともに見えましたが、実際のところは五十歩百歩で、どちらが大統領になっても、サイコパス傾向の強い人物が大統領になるには違いなかったとも言えるのであります。

そして、どちらがなっていたとしても、「サイコパス傾向がある」というだけで、国をめちゃくちゃにしてしまうような失政、悪政を働くとは全然言い切れず、

むしろ後世の評価が非常に高いような、名大統領になる可能性も十分にあるということなのです。

政治システムの抑止力も強い

もう1つ言うならば、アメリカの場合は、勿論三権分立を標榜しつつも、確かに行政の長たる大統領の権限が強い。

しかしだからといって、議会が大統領の横暴に無力か、というとそういうわけでもありません。

具体的に言うと、大統領には法案提出権はなく、法案を作るように上院、下院の議員達を促すことが出来るまでなのです。

もちろんそれを議会は拒否はしませんが、仮に「メキシコ移民防止法」を作れと議会に促したところで、「国境に壁を建設し、その費用はメキシコ持ち」みたいな法律を作るとは思えません。

トランプの気に入らない法律を議会が提出したところで、それを止める権限も大統領にはありませんし、やり直しを命じる事くらいはできますが、それでトランプの思い通りの法案が出来るとも思えません。
(ただその法案作成の中心人物となった人間は、トランプによる執拗な嫌がらせをされることは間違いないでしょう。)

そういうわけですから、トランプが大統領になったからといって、遠くにいる我々は、(勿論一般のアメリカ市民を含め)それほど心配する必要はないのです。

一番心配しないといけないのは、トランプのスタッフで、この人達はトランプのサイコパス的やり方に辟易し、ストレスに晒され、多くが悲惨な末路を辿るに違いないのです。
関連記事:入国禁止は憲法違反?アメリカ憲法は硬性憲法なのでトランプ政権でも不安はない



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