キュレーションサイトが軒並み順位下落 Googleのアルゴリズムアップデートに見る未来の検索順位

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コアトルの放言

昨年末、IT業界の一大事件として発生したキュレーションサイトwelq事件ですが、あれからわずか3ヶ月後に、あのGoogle神様がかなりドラスティックなアルゴリズム改革を実施した模様です。

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これに伴って、Retrip、KAUMO、健康主義、恋愛jp、こいぴたなどのキュレーションサイトの掲載順位が軒並み下落したと伝えられています。

 

正直言ってWelqを始めとしたDena系のキュレーションサイトや、その他NAVERまとめなどのキュレーションサイトには、

 

我々個人の健全な(笑)サイト運営者は煮え湯を飲まされてきました。

 

当ブログでもことあるごとにWelqを目の敵にしていましたが、昨年のWelq掲載停止と、今回のキュレーションメディアの順位下落には、

 

ほとほと溜飲が下る思いです。




まとめ系記事の受けが良いのは変わらない

結局ここまでキュレーションサイトが勃興し蔓延った理由はこれしかありません。

 

ある切り口で切り取ったまとめ系の記事は、非常にPVが伸びるのです。

 

私のように個人でブログを運営していても、過去に書いた記事をまとめた場合、

 

その過去に書いた関連記事のPVの合計よりも多くの記事を、まとめ系の記事が稼ぐ、なんてことはよくあります。

 

そういうわけですから、「過去の記事」部分を他のいろんなサイトから借用して、まとめ系の記事だけに特化するサイト、

 

というのは、経済合理性のあるサイトであることは間違い無いのです。

 

しかしこれでは少なくとも、世の多くのブログ運営者にとって納得感のある話ではありません。

 

キュレーションサイトがどんどんPVの伸ばすための踏み台にされているだけだという感覚が、事実多くのサイト運営者の間で広まっていたのですね。

 

この状況に手を焼いたGoogle様が、ついに一つの対策を打ち出したわけですが、

 

この一件があろうとなかろうと、まとめ系の記事はPVを集めやすい、という事実は今後も変わることはないでしょう。

キュレーションサイトを狙い撃ちした衝撃

しかし今回のGoogle様の各キュレーションサイトに対する対応は、私の想像を超えていました。

 

これは推測ですが、今回のアップデートは、一定のサイトを名指しで、手動で狙い撃ちしたように思います。

 

一定のアルゴリズムで抽出したサイト群の中から、別の基準でマニュアル操作したように思うのです。

 

NAVERまとめがそれほど順位を落としていないということからも、その可能性が伺えると思います。

キュレーションサイトの定義が曖昧なのが怖い

私は、今回順位が低下した多くのキュレーションサイトが、そこまで低品質のサイト群であるとは思いません。

 

確かに、画像、ちょっとした説明、画像、ちょっとした説明、画像、ちょっとした説明、、、、、、が延々と続いていて、

 

文章自体には面白みがなく、またその文章もほとんどが他のサイトからの引用、ということであれば、

 

そんなサイトがのさばるのは少なくとも直感的には問題があると思います。

 

またそのサイト全体に漂う雰囲気は、あたかも三島由紀夫が予言した将来の日本の姿を思い起こさせます。

私はこれからの日本に大して希望をつなぐことができない。このまま行ったら『日本』はなくなってしまうのではないかという感を日ましに深くする。日本はなくなって、その代わりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない、或る経済的大国が極東の一角に残るのであろう。

出典:果たし得ていない約束-私の中の二十五年

 

この無機質で、からっぽで、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜け目がないが、儲かっているサイトこそ、現在まで繁栄を誇ったキュレーションサイトと言えるのではないでしょうか。

 

こういうサイトが駆逐されるたことは、ひとまず安心できるのですが、一方で不安が残ります。

 

今回駆逐されたキュレーションサイトも、全くパクリ文章だけで構成されていたわけではありません。

 

今度はもう少しオリジナリティのある文章を足し混んで、引用時にはきちんと引用タグで囲い、引用元のURLも記載するまとめサイト、

 

そんなマイルドなキュレーションサイトが現れた時に、結局は上位表示されてしまうのではないでしょうか。

 

特定サイトを直撃する狙い撃ちは、インパクトがありますが、場合によってはいたちごっこの様相を呈してしまうケースもあることを考えねばなりません。

 

今回排除されたサイトが学習して、さらにパワーアップし、倫理的問題をクリアしてきた時に、

 

我々個人のサイト運営者は生き残ることができるのでしょうか?

 

まあ生き残りはできるでしょうが、成長を続けることができるかどうかは、少し疑問にも思えます。

 

今回は嬉しいアップデートではありますが、5年、10年先を考えると、このアップデートが自分の身にネガティブな形で返ってこないかどうか不安な面もあるのです。

そしてそれは、すべての個人のサイト運営者に言えることではないでしょうか。