優秀な人ほどなりがちな適応障害の症状と原因 休職のリスクもあるが甘え、我が儘の側面もある

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適応障害と聞けばまず思い出すのが皇太子徳仁親王妃雅子様でありましょう。

 

皇太子妃の重圧と伝統的で守旧的な皇室のしきたりに適応できずに、2000年ごろから体調を崩し、2004年、ついに適応障害に罹患していることが公表されました。

 

この適応障害、と言うものは、うつ病と同じように、実は極めて現代的な病であり、何も高貴なお方でなくても、普通のサラリーマンがなる可能性も高い病です。

 

この記事では、適応障害の典型的な症状と原因、そして罹患してしまった場合の対処法等について、詳しく見ていきたいと思います。



適応障害の症状

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この節では適応障害の症状について詳しく述べます。

適応障害の最大の特徴 うつ病との違い

まず適応障害の最大の特徴を述べておきますと、その発症には明確なる「原因」があるとともに、

 

原因が除去された場合には、あっという間に症状がなくなる、と言うものです。

 

これがうつ病との最大の違いでありまして、例えば職場におけるパワーハラスメントが原因で高ストレス下にある人が、うつ病になった場合を考えますと、

 

仮にその会社を辞めて、パワハラ上司から逃れられたとしても、すぐに抑うつ的な症状が良くなる、と言うわけではありません。

 

しかし適応障害の場合には、その環境から抜け出せば、症状がなくなるのです。

適応障害の症状

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適応障害の症状は、ややもすれば抽象的ですが、実際に近くに適応障害がいる人には、「あ、これ適応障害ってことか」と言うように、

 

非常にわかりやすいものであります。

 

具体的な症例を挙げますと、

(本人に強いストレスがかかった場合、その人が、)
一言で言えば、突如として、常識的なレベルから逸脱したような態度を取り出すと言うものです。

具体的に言えば、
・「死ね」などの暴言を冗談めかして言う。
・踏ん反り返る。
・道端で唾を吐く、立ち小便をするなど、モラルに反した行動を取る。
・勉強なんかやっても無駄だなどと言うなど、真面目さから遠く離れてしまう。
・他者を尊重せず、約束を守らず、関わりを避けるなどし、自ら周囲との関係をたつ。

などと言った行動をとってしまいます。

 

言ってみれば急に田舎のヤンキーみたいな態度をとってしまうのです。

 

これは心理的には、今自分が置かれた高いストレス状態からの、逃避、抵抗、逸脱といった概念で説明されるでしょうが、

 

何れにしても普段真面目な人が、急に上記のような態度をとる場合には、適応障害の可能性が極めて高いと考えたほうがよろしい。

 

このような症状が継続した結果、周囲の信頼を失い、学業成績は落ち、勤務態度は悪くなり、最終的にはそのコミュニティからつまはじきに会う可能性もあるのです。

適応障害の辛さは自覚症状があること

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正直に白状しますと、私コアトルもおそらく適応障害だと思っています。
(おそらくと言うのは、コアトルは病院嫌いなので、明確な診断を受けたわけではないからです。)

 

会社で強いストレスを感じると、症状例で紹介したような態度、行動をとってしまう場合が多い。

 

そして、ストレス状態から解放されると、それが会社内であれ、家に帰ってからであれ、

 

「自分は何故あんな態度をとってしまったのだろう、、」と自問自答するほどに冷静になれるのです。

 

こうなると逆に、自分をコントロールすることができない、と言う無力感にとらわれてしまい、非常に辛い思いをします。

 

「何故自分はあんなに子供じみているのか」と自虐的になり、にもかかわらず解消法が思いつかないと言う苦しい状況に追い込まれてしまう。

 

不敬を承知で申し上げれば、雅子さまだって、おそらく公務にいち早く復帰し、少しでも皇太子を助け、また国民に不安を感じさせることがないようにしたいと思っておられるはずです。

 

しかしどうしても、宮中行事や公務という、定例的なイベントに出ると、必ずつきまとう儀礼的振る舞いやしきたりに向き合わざるを得ず、その結果過去に受けたストレスがフラッシュバックし、高貴なプライドを維持するが為に、逆さまの行動をとってしまうものと思われます。

適応障害の原因

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今少し先走ってしまいましたが、適応障害の原因を改めて考えてみましょう。

 

まず適応障害の症状の最大の特徴として、原因となるストレスから解放されれば自然と症状が治まる、と述べました。

 

つまり、原因は徹頭徹尾、ストレスにあるといって間違いありません。

 

しかし、世の中のおよそ全ての人は、多かれ少なかれストレスを感じているものです。

 

にもかかわらず、適応障害になる人とならない人がいるわけですから、やはりその人の性格やストレス耐性が大きく影響するものと思われます。
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実はストレス耐性というものは、やはり先天的に強い弱いがある、ということはすでに学会では常識となりつつあります。

 

ストレス耐性があまり強くない人は、やはり当然適応障害のリスクも強いと言えるでしょう。

 

通常ストレス、というものは「ストレス解消法」がいつも話題になるように、解消されるものである、という理解を我々はしています。

 

しかし見過ごしてはならないのが、ストレスをまず受け止める、ということ自体にかなり抵抗がある人も中にはいる、ということです。

ストレス原因を受け流せない人

例えば誰かから侮辱的なことを言われるケースを考えてみましょう。

 

よく「イジる」とか「イジられキャラ」という言葉があります。

 

普通に社会で生きていれば、どんなに頭のいい人でも、どんなに容姿の優れた人でも、いじられることはありますし、

 

むしろそれをいかにうまく切り返すか、あるいは受け流すか、ということも人間関係において重要なスキルです。

 

逆にどんな高邁な哲学者でも思想家でも、お金持ちでも有能な人でも、馬鹿な人と同じように他人を「イジる」ということもあるものです。

 

しかしたまに、「イジる」のは良いが「イジられるのは許せない」という類の人種もいることを理解しないといけません。

 

こういう人は、「イジられた」場合、まず真正直に腹を立て、本気にしては機嫌を悪くし、「イジってきた」人物に対して恨みを持ち、

いつまでも忘れない。

 

こういう人は自分が周囲からチヤホヤされるような身分である場合、例えば雅子さまのように、家柄がよく、成績優秀で高学歴で容姿端麗で、

 

嫁入り前からチヤホヤされる身分であった場合には、あまり問題として顕在化することは稀です。

 

しかしそういう環境で育ったばっかりに、プライドがエベレストのように高くなってしまい、にもかかわらず、急にこれまでとは全く異なる環境に入って、

 

周囲からこれまで当たり前に受けてきた賞賛や扱いを全く受けられずに、逆に非難され陰口を叩かれるような状況になると、適応障害を発症しやすいのです。

一般的に適応障害になりやすい人

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もっと一般化して言えば、やはり学業成績優秀で、あまり羽目を外さず、失敗を嫌い、プライドが高く、あまり友人を作らないような人(理由は他者を馬鹿にしているから)、というような特徴を多く持てば持つほど、

 

適応障害になるリスクは高いと言えるでしょう。

 

具体的な発症事例を申し上げれば、

「俺は有為の人材で、末は大臣に違いない。昔から親戚連中も俺をチヤホヤして、何にでもなれるといってくれた。そんな人材であるから当然東京大学に合格するに決まっている。というか、合格しなければならないのだ!」

などという人がたまにいる。

 

これで東大に受かればなんの問題もないのですが、運悪く多くのケアレスミスをしたり、問題を読み違えたりして、不合格になった挙句、

 

浪人もできずに早稲田大学に行ってしまったら、全く適応障害まっしぐらです。

 

こうなると周囲は馬鹿の集まりにしか見えず(本当はそんなことないのに)、一番許せないのは、

 

「少なくとも自分は本来東大に受かる学力はあったが、運悪く合格できず、かつ浪人もできなかったのに、その辺の只の早稲田大学生と同列に見られる」ということです。

より一般化して言えば、

 

本当はこんな自分じゃないのに、周囲から誤解されて自分が思う本当の自分よりも低い水準の人物として扱われる、、、という不満。

 

これが適応障害を発症する最大のポイントでありますが、よほどプライドが高くなければ、こんな思考にはなり得ません。

 

誤解がないように言えば、「周囲から正当に評価されていないのではないか」という疑念自体は、誰でもが持つものです。

 

しかしその自分の本来像と周囲から受けている評価というもののギャップが大きすぎる、というのが問題なのです。

 

自分はA君よりは営業成績がいいのに、給料が二千円しか変わらないのはおかしい!!!というのは普通です。

 

しかし「自分は将来総理大臣になる男なのに、三年も平社員なのはおかしい!!!」というのは異常であります。

 

またもや恐れ多くも雅子さまの例を出すと、はっきり言って将来は外務省初の女性事務次官だって夢ではなかった。

 

そんな私が、顔の表情の作り方、座り方、歩き方、バッグの持ち方、服装の選定、髪型、などという些末な事柄において、

 

あーだこーだと言われ続け、影でヒソヒソ意地悪を言われれば、そりゃ相当のストレスでしょう。

 

「雅子のキャリアやそれに基づく人格を否定するような動きがあったことも事実です」

 

という皇太子の発言は今なお記憶に鮮明に残っていますが、この発言が出ること自体、雅子さまという人物の扱いを誤ったという宮中の責任は重いと私は思います。

最悪の場合は休職のリスクもあるが、、、

とは言え、我々のような庶民が適応障害になる場合には、確かに周囲の環境が悪い、ということもあるでしょうが、

 

本質的には本人のわがままという側面も強いのです。(皇太子妃は別です)

 

上の例で言えば、「俺は総理大臣になるほどの男だぞ!控えよ!無礼者!!」と仮に同僚や上司に面と向かって言ったところで、

「ッは、ははーーーっ」などと言って控える訳がないのです。

 

本当に周囲から、「あいつはすごいな」と認められたいならば、やはりそれなりの実績が必要なのです。

 

それも、自分の自己評価を考えると、ちょっとした成果ではなく、やはり突出した成果を得て初めて、周囲の評価と自己評価のバランスが取れてくるものでありましょうが、

 

そうした実績も出さずにいつまでも管を巻いて、非常識な行動をしている、というのが適応障害の本質なのです。

 

ですから、確かに本人にとっては高ストレスであることは間違いないですし、本当に逃れたければ休職するのも一つの手でしょうが、

 

結局それも心理的に言えば逃避以外の何物でもないのです。



適応障害の解消策

これまで述べてきたことを踏まえますと、適応障害の根本的な治療は、ストレス状態から逃れることでありますが、

 

逃れることなく克服するならば、やはり方法は2つでしょう。

①環境から逃れるのではなく、自らストレスのない環境を作り出す。
➡︎他者からの評価を自己評価に合わせるために、努力して突出、卓越した成果を出す。

②過大なる自己評価を改めて、プライドを捨てて謙虚になる。

オススメは①です。

 

というのも、20年も30年も生きてきて作り上げられた高邁なるプライドなどというものはすぐに捨て去れるものではありませんし、

 

逆にそのプライドを捨てる、ということ自体が極めてリスクの高いストレス要因になり、症状の悪化、さらにはうつ病になるようなリスクもあるからです。

 

なので、まずは①の方法で頑張りましょう。

 

本当に成果が出せれば、「あいつも素行は悪いが見所がある」と上司の評価も変わり、あなたの自己評価に近づき、人生における好循環が生まれるに違いありません。



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