コアトルは兼ねてより、野望、野心を持つことの重要性とともに、それを正しく活用しないと仇になってしまう危険性があるということを述べてまいりました。
その決定版ともいうべき記事を書こう(ということであれば最初からそれを書けという話なのですが)という試みなのであります。
以下、すでに多くの書物によって示唆されてきた内容にはなってしまいますが、当ブログにて追求する真理というものは、得てしてそういうものであるという事実に勇気をえて書いてまいります。
目次
成功への第一段階 目標達成は固く信じよ

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これは基本の「き」、もっとも初歩的であると同時に、誰でもできることではありますが、やはり目標というものは、まさしく自分が目標を達成している状態を、
強く強く繰り返しイメージし続けるということが重要であることはいうまでもありません。
場合によっては、ごく親しい人に、あるいは匿名でやっているツイッターなどで、その目標を打ち明けるということも、より良い効果をもたらすこともあります。
これはコミットメントと言って、人間は自己矛盾を生理的に嫌うという特質を活用した、いわば自己暗示でありまして、
コミットメントをうまく活用することで、あなたの目標達成を応援する観客、チアリーダーを組織することができるのであります。
第二段階 ノートに実行計画を書き出そう

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夢や目標に関する強い想念を湧き上がらせることに成功したら、次はそれを達成するために必要な努力というものを、明確にする作業が必要になります。
そして、これが目標達成のためにもっとも重要なことであって、計画を自発的に立てることができれば、それはさらに強力なコミットメントになりうるのです。
つまり計画を立ててしまえば、それを実行に移さない自分に耐えられなくなり、計画を実行に移さずにはいられなくなるというわけであります。
実のところ、あえてこういう言い方をしますが、「普通の人であれば」当たり前のように計画を立てるものです。
しかしながら、特に成人してから、生まれて初めて大きな目標を持つ人に多いのですが、ある目標を達成するために、個人レベルで計画を立てて、
それを着実に実行するという経験が全くない人は、「計画を立てる」ということさえ、あまり考えに及ばないのです。
これは別にバカにしているわけでありません。
しかし、これを当たり前にできる人は、大抵大学受験時や、あるいは資格試験に際して学生時代に経験済みだというだけの話なのであります。経験値の差であって、能力の差ということでは全くないのです。
計画を立てるコツ

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とはいえ計画を立てたことが無い人にとっては、何から手をつけて良いのかわからなかったりするかもしれませんので、コアトルの経験に即して、
少しばかりコツをお伝えしたいと思います。
計画は手書きしよう

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第一に重要なのは、エクセルを使ったりはせず、大学ノートのようなものを新調して、それに手書きで書いていくということであります。
やはり実際に書くということは、ちょっと精神論かもしれませんが、重みが違うのと、すぐに取り出せる、あるいは思考の変遷がページをめくる形で追うことができる、
という利点があるためです。
計画ノートに権威付けをしよう

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また二番目に重要なことは、馬鹿馬鹿しいかもしれませんが、計画ノートにタイトルをつけ、一ページ目に序文をつける、ということです。
コアトルの場合は軍国少年であったがために、タイトルを「帝国国策遂行要領」としました。
参考:帝国国策遂行要領 wiki
また序文には、その目標が、一般の人にとっては難しいが、天才の私にはいかに簡単か、ということを、「これだけ読めば戦は勝てる」という陸軍第一線兵向けの小冊子をもじった文章で書きなぐり、
そのページの末尾に、
四方の海 みなはらからと思う世に など波風の立ち騒ぐらむ
の御歌を転載すると言う、今考えても、これだけで公安のウォッチ対象になりそうな、支離滅裂で恥ずかしいモチーフだったのですが、
兎にも角にも、このタイトルと序文が、計画をないがしろにしてはいけないのだと言う、えも言われぬ権威を与えていたのでありました。
まあ、タイトルは各自の好みに従えばそれで結構ですが、できるだけパーソナルな、個人のマニアックな嗜好に関係するものの方が、
神秘性が増し、より良いのでは無いかと思います。
長期計画と短期計画を作ろう

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そして三番目に重要なことは、計画を短期と長期に分けるということであります。
例えば参考書10冊を1年で終わらせる、という計画は、100点満点でいうと50点ということになります。
それは長期の目標としてはまあ無いよりマシですが、1週間〜2週間単位の短いスパンの目標を立てる方がより大事です。
これにより、日々の努力のペースを把握し、自己のマネジメントが的確にできるようになるのであります。
計画は見直し続けよう

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計画というものは、変えてこそ真価を発揮します。
「君子豹変す」、という言葉は、君子たるもの豹変するのが当然だ、という意味であってつまり、柔軟であればあるほど良いということなのであります。
日々努力していると、「あ、このまま計画通りやるのは非効率だな。もっとこういうことを学んだ方がいいな」などということが当然出てきます。
そういう考えがふっと湧いてきたら、従来の計画に未練を残さず、さっと計画を変更しましょう。
大事を成すには思い切りが肝心なのであります。
要所要所で名言を入れよう

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さて、計画を立てるのも板についてきて、過去の計画を見返しては自分の成長を実感できるようになってきたら、
今度はさらに計画ノートに権威を増し、モチベーション維持の助力とするために、名言などを書き加えてみるのも良いでしょう。
コアトルの場合、名言といえば漢文調の日本語しか認めない派だったので、特に漢文体文章を書かせたら天下一品の政治家、中野正剛先生の言葉を好んで引用しておりました。
例えば、
布衣巌穴の士、聞達を天下に求めんと欲せば、青雲の先輩に付かざるべからず。
とか
千里の目を窮めんと欲し更に上る一層の楼
などでありました。
※この中野正剛は既に有名になりつつありますが、戦時中、東條内閣打倒に動き、果たせず自刃した天才政治家で、その弁舌の雄弁さ、文章の格調の高さ、
イケメン具合、柔道が強すぎるというエピソードや、足が不自由だったことなど、興味が尽きない人物なので、ぜひ関連書物をお読みになることをお勧めします。
はてさて、今述べましたような計画ノートを書き、またさらにそれを自分流にアップデートして、そうして尚、いつも立てる計画が、どんどん甘く感じてきて、
作業量が日に日に増えて尚苦でない、そういう状態になったのであれば、あなたの目標はほとんど達成されたと言っても過言ではありません。
なんでもそうですが、計画はいくら重要視しても重要視しすぎることはありません。
そして一番やってはいけないのは、大きな野心や目標を掲げたはいいが、それに取り憑かれて、既に達成したような幻覚に陥り、
努力から遠ざかってしまうことであります。