転職はギリギリまで思いとどまった方が良いと思う3つの理由

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転職市場は現在、空前の売り手市場といわれています。

 

リクナビネクストを運営するリクルートやパソナグループの決算が好調なことからも、市況の良さが垣間見れます。

リクルート 今期最終 一転増益に、主力3事業伸びる

この市況の良さに乗じて、日頃から職場環境に関して少なからず不満を持っている人などが、続々と転職をしています。

 

コアトルの周りでも、ここ1年は特に転職者が多く、売り手市場であることが如実に感じられます。

 

しかしいくら売り手市場だからといって、それだけでホイホイと転職をするのはどうかと思います。

 

実際コアトル自身は、安易な転職は自分のためにならないと思うので、大反対なのでありますが、その理由などについて簡単に述べたいと思います。

理由1 転職した人から「転職して良かった」と言う声を聞かない

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コアトル自身は転職経験がないので、転職した人の経験談は大変気になるところです。

 

転職した同期や友人らとは定期的に会うようにしていて、そこで転職先の職場環境について聞く機会が結構ありますが、

あまりいい話を聞いたことはありません。

 

もっとも、本音を言っていない可能性があると言うことを割り引いて考えないといけないとは思いますが、それでも語り口のテンションや、

 

転職先での愚痴などの内容から、あまり充実した転職生活ではないのではない可能性が高いと思われます。

 

転職者が語る不満の理由はいくつかありますが、概ね2パターンに分かれます。

①給料目当てで転職した人
→転職先の仕事が大変、上司がムカつく、パワハラチックだ。

②現状の職場環境やキャリアパスに漠然と不満を持って転職した人
→転職先の仕事がつまらない

 

こうやってみれば当たり前に思ってしまいますが、転職活動をしていると、帰って足下が疎かになり、目先の給料や満足度に大きく影響されてしまうようです。

 

結果的には不本意な転職になり、また転職まもないので次の転職先を探すわけにもいかず、益々ストレスが溜まっているようです。

理由2 忍耐は成功の母である

こう言う精神論じみたことを言うと怒られそうですが、コアトルはこれを本当に信じています。

 

特に会社という組織に身を置いていると、限りあるポストの分配というものは極めて神経を使うものだとつくづく感じます。

 

コアトルは社内でも極めて優秀な人材と思っていますが、だからと言って、若手のコアトルが突然か朝食などにつくわけにはいかないのです。

 

より社歴が長く、それなりに成果がある人たちを優先せざるを得ないのであります。

蛟竜雲雨という言葉があります。

「蛟竜 雲雨を得(え)ば、終(つい)に地中の物に非(あら)ず」を短縮したもので、意味するところは、真に才能のある人ならば、今は下積みをしていても、時期が来れば必ず相応の地位につくだろう、というものです。

 

成功した人の自伝などを読んでも、全く順風満帆にトントン拍子に出世した人など皆無で、皆それなりに苦労、下積みを経験しています。

 

そういう意味で、現状の不満から逃れるために転職をする、というのは、ある意味では将来の出世のチャンスを棒に振っている、と言えるのであります。

 

それでは勿体無いので、後ろ向きな理由で転職をすることは絶対に避けた方が良いです。

理由3 転職癖がついてしまう

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コアトルの職場にもいますが、過去の転職歴が非常に多い人がいます。

 

こういう人はまあ使えない。

 

転職によって肩書きだけはロンダリングしているので、役職は上の人が比較的多いのですが、こういう人は、

 

さらに上の人達への口八丁手八丁によるインプットに極めて長けているのですが、内実が伴わないので、会社組織の役に立つことは一切ない。

 

そうして無理のある指示を下に押し付けるので、部下からの評判も悪い。

 

2年もすれば居心地がかなり悪くなってくるので、また転職をする、、、というわけです。

 

これは転職ジプシーとも言うべきで、ある意味では合理的なのですが、その人のせいで何百人と言う人が迷惑をするわけです。

 

本稿を読んでいただいている方には、そう言う風になって欲しくはないので、下手に小手先の転職術を身につけて、転職グセをつけることの無いようにしてください。

転職するのが望ましいのはどういう時か

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よく言われることではありますが、本当に転職すべきなのは、明確なキャリアプランやスキル獲得のプランがある時だけです。

 

これがある時以外は基本的に全て失敗すると思ってください。

 

コアトルの友人でも、一人だけ転職に成功したと感じられる人がいます。

 

その人は、新卒3年目で、より小さい会社に行きましたが、自己の専門性を磨くとともに、小さい企業ゆえ、若手ながらもマネジメントの経験も積むことができているそうです。

 

最初は給料も減ったそうですが、特に不満はなく、また今となっては転職前よりもはるかに給料がよくなっていると言うことですから、転職の成功例と言えるでしょう。

 

繰り返しになりますが、不満の理由がどういったものであれ、現状の不満からの回避だけを理由にした転職はほぼ間違いなく失敗します。

 

今は市況が良いので、転職自体はできるでしょうが、転職先で満足できるかどうかは全く別問題であると言うことを肝に命じていただければと思います。