コアトルは辛いものが苦手です。
キムチは好きですが、こくうまキムチしか笑顔で食べれないくらい苦手です。
しかしここ1年くらいで、苦手にも関わらず、辛いものが食べたい衝動が押さえられなくなりました。
皆さんもそういう人多いのではないかと思います。
コアトルはよく近所の陳麻家に行くのですが、必ず陳麻飯(辛い麻婆丼)と担々麺のセットを頼みます。これを汗をダラダラ流して、鼻水をすすり、ヒーヒー言いながら、食べるのを無上の喜びとしているわけですが、他にも神田の雲林坊(ユンリンボウ)や上野の阿吽なんかに良く行って汁無し担々麺を大盛りで食します。
この辛い食べ物の中毒性は凄まじく、1ヶ月も食べないと相当なストレスになりますが、このしばらく食べないと無性に食べたくなってしまう系の食べ物には他に、「マクドナルド」、「ケンタッキー」、「日清のトムヤムクンヌードル」、「王将の餃子」、、、などが挙げられ、いずれもジャンキーかつ体には良くなさそうな食べ物ばかりです。
まあ、いつも通りどうでも良い前段をつらつら書いてしまっていますので、本題に進みますと、どうやら私の場合、辛いものを食べると翌日に100%お腹を壊すことが分かってきました。
大体夜に辛いものを食べる事が多いのですが、金曜日以外の平日に食べた場合、翌日は地獄です。
朝の通勤中、電車の中で丁度いいタイミングでお腹が痛くなり途中下車します。
顔は真っ青で、とにかく会社なんて遅れてもいいからトイレの個室に入れてくれと神頼みする情けない1日の始まりとなってしまいますので、最近は極力金曜日か土曜日にしか食べないようにしております。
辛いものも、この翌日の腹痛さえなければもっと市場価値の高いものになるでしょうが、これがあるばっかりに、どうも食文化中で主流になりきれていないのは悲しい限りです。
こういった腹痛をなんとか緩和する方法は無いものかとずっと考えておりましたが、最近ちょっと調べてみたので下記に綴っていこうと思います。

Hans / Pixabay
辛いものを食べると腹痛になる原因は?
原因は正直、経験がある人なら何となくわかりますよね?
明らかに腸の中を、昨日食べた唐辛子か山椒の粉が這いずり回っているのが感じ取れますし、用を足している最中から後にかけては、明らかに肛門がヒリヒリしています。
だから辛いものの成分、具体的にはカプサイシンが暗躍しているということですね。
カプサイシンと腹痛の因果関係ですが私の理解だと以下のダブルパンチです。
理由1
1つは、カプサイシンは腸の活動を活発にさせてしまうという事実に基づくものです。
腸の活動を活発にさせてしまう、ということは腸の中で充分に消化されない。
➡
カプサイシンは元々刺激物であり、触れると実際には温度は上がらないが、熱いと感じてしまう。(メンソールはこの逆)
アルコールには溶けやすいが冷水にはほとんど溶けない。摂取すると受容体活性化チャネルのひとつであるTRPV1を刺激し、実際に温度が上昇しないものの激しい灼熱感をひきおこす。この機構はメントールによる冷刺激と同様である
Wikiより引用
➡そんな刺激物が消化されないまま肛門に到達する。
➡トイレでヒリヒリ感じてしまう&必要以上に速いスピードで腸内を進んでいくので下痢になり腹痛を生じる
理由2
2つ目は、カプサイシンがアドレナリンを分泌してしまうという事実に基づくものです。
この場合、緊張したらお腹がいたくなる理屈と同じで、ストレス反応による副次的効果としての腹痛が発現してしまう、、というものです。
そのため理由1については、カプサイシンに対する反応度合い(アルコールの強い弱いと同じ)によって個人差がある、ということになりますし、理由2についても、よく巷にいる「全然緊張しないタイプの人」だとあまり腹痛は起こらないと思われます。
もっともそんな人は数%しかいないでしょうから、およそ殆どの人は、辛いものを一定量以上摂取すると、多かれ少なかれ、翌日の腹痛に苦しんでいると考えて間違いないでしょう。
辛いものを食べても腹痛にならない人はいるのか?
前段で、辛いものを摂取してもお腹痛にならない人も少数ではあるがいるだろうと推測しましたが、実際のところはどうでしょうか?
どうやらやはり存在するようで、例えば韓国人などはかなり辛い食べ物を摂取しているようですが、それが原因で腹痛になることはないようです。
これは一言で言うと慣れている、というのが答えであって、別にカプサイシンに対する耐性がついている、というわけではないので注意が必要のようです。
例えばタバコを吸っている、または吸った事がある人はわかるでしょうが、初めて吸った時は、相当むせて咳き込んだのではないかと思います。
ところが、次第に慣れてきて咳き込むこともなくなるのですが、だからといってタバコの害から逃れられたわけではないですよね?
だから、カプサイシンに副作用がある場合、仮に辛いものを摂取しても腹痛にならないからといって、頻繁に食べるのはリスクのあることです。
実際、韓国においては、他の国と比べて有意に、胃がん、大腸がんの発生率が高いという研究結果もあるほどです。
もしあなたが韓国人でなくても、辛いものが平気で翌日も全然平常運転が出来る人なのかもしれません。
しかしそういう人でも、翌日腹痛で電車を途中下車しなくてはならない人と平等に、病気その他のリスクを負っていることを認識しておく必要があるかと思います。