影響力の武器 好感を持たせて人間関係を円滑にする方法 営業にも応用可能

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コアトルの心理学探究

現代社会はストレス社会であると私は普段から口酸っぱく言っております。

 

世の中の多くの人がサラリーマンをやらざるを得ず、組織の一員として、周囲と協力し乍ら、成果を出す事を求められます。

 

その中で、どうしても不倶戴天の人物がいたり、そもそも人付き合いが苦手な場合など、人間関係における悩みには事欠かない世の中となってしまいました。

 

こういった場合の対処法は、既にあふれる程世間にあふれていて、マスメディアに取り上げられたり、何かの本で読んだりする事はあるかと思いますが、コアトルなりの真理を申し上げるならば、「人は10回聞いてようやく10%理解出来る」ということです。

 

聞く、あるいは読む、ということは大変簡単ですが、実際に理解し腹落ちする段階になるまでは、普通の人であれば結構時間がかかるものです。
そういう前提に立って、改めて、人間関係を円滑にする方法として、既にあなたが聞いた事があるかもしれないことを、チャルディーニ先生の学問的成果を基にしながら書こうと思います。



好意又はお世辞は好意を持ってもらうには充分

あなたが会社から帰ると、唯一の友達からメッセージが来ている。

 

「おう。おつかれ。人事部のYさんだけど、お前の事優しくてカッコいいって言ってたよ。」

 

実はあなたは人事部のYさんは、特に仕事上の関わりは無いけれども、話し方が嫌な感じだったので、わけもなく嫌いでした。(但しYさんは美人です。)

 

しかし上記のようなメッセを受け取ったらどう思うでしょうか?

 

少なくとも嫌いでは無くなると思います。

 

いや場合によってはそんな変な理由で嫌っていた自分を恥じ、天にも舞い上がる気持ちでテンションが上がって酒でも買いにいくかもしれませんね。(そうでしょ?)

 

こういう当たり前の事実について、あまり顧みない1つの真理は、我々が、自分だけはプライドが高く、人の好意やお世辞にはなびかない、あるいはなびかない事が1つの美徳である、という価値観を一方で持っているからです。

 

ですから、人から好意を伝え聞いた場合、客観的に見れば、好意を示した人に対して好印象をこちらも持つ、ということは当たり前のように理解出来ますが、好意を示されたのが自分だった場合、それになびいてはならないという美徳(つまりその先には縁故による人事優遇や賄賂につながる)によって、何故か自分には当てはまらないものだと心の一部が抵抗する。

 

しかし冷静に考えてみれば、そういうのは程度の問題ですし、また好き嫌いによる人事考課の差異というのは、後から見ても、それが本当に好き嫌いによって反映されたものなのかはよくわからなかったりします。

 

だから人間関係を円滑にする1つのコツは、やはり出来るだけ多くの人に好意を振りまいて、「私はあなたの事を好きですよ」ということを匂わしながらやっていくということです。

 

これは当たり前すぎる事ですが、案外実践出来ないことでもありますので、これを機会に再度意識すると良いかもしれません。

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お世辞はやりすぎに注意

昔からお茶坊主とか便佞の徒とか言う言葉があって、あまりにもおべっかを使い過ぎる人は毛嫌いされます。

 

周囲に好意を振りまく事は、人間関係を円滑にする上では非常に重要ですが、やり過ぎると、八方美人とか、上司にばかりおもねっているなどといって陰口を叩かれる原因にもなります。

 

これも当たり前ですが、人の見る印象というのは、あなたが思っている自分の想定する印象とはかけ離れている場合も多いですから、やはりやり過ぎには注意しましょう。

 

一番良いのは、あまり周りに人がいない環境や、オンライン上のやり取りで、自然な好意を示すのが良いかと思います。

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イケメンや美人は生まれた時から勝ち組

イケメンや美人と友達になりたいという感情がわいた事はありませんか?

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのかによれば、容姿レベルの高い人は、裁判ですら有罪になる確率が顕著に低いとされているそうです。

 

また、選挙においても、容姿の整った人の方が当選確率が2倍以上も高かったと報告されています。

 

この問題の恐ろしいところは、陪審員としてイケメンの被告に無罪を下した人も、政治意識が高い人で結果的に容姿端麗な候補者に投票した人も、後の調査では、「その人のルックスを自分の判断基準にした事は一切無い」という回答を殆どの人がしたということです。

 

つまり無意識の内に、優れた容姿の人は、倫理観や能力が高く才能があって、ブサイクよりも優れた人間であると、何も考えずに思い込んでいるということです。

 

世の中の犯罪率を下げるには、犯罪者の内ブサイクなのを取り出して、整形手術を受けさせるのが望ましい、なんて主張する学者もいるそうですが、あながち荒唐無稽とは言えないのかもしれません。

車の展示会にいる美人モデル

少し話がそれますが、よくカーオブザイヤーとか、新車の発表会とかには、必ずと言っていい程レースクイーンみたいな女性が車の脇にたっています。

 

これは心理学用語で言うところの連合効果というものを応用したマーケティング手法で、パブロフの犬が原型にある心理手法です。

 

美味しい物を見ると唾液が出る。

美味しい餌を与える前に、いつもベルを鳴らす習慣をつける。

そうすると、美味しい物を見なくても、ベルが鳴った時点で唾液が出るようになる。

 

このパブロフの犬を応用して、

美人はとりあえず性格も良いし頭も良くて能力がある。

何故か新車の隣にその美人がいる。

 

その新車も(美人のように)性能が良いはずだ。

 

こういう馬鹿みたいな連想ゲームが、本当に成り立つからこそ、あんな風にプロモーションをしていると言うわけです。

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類似性を活用した処世術

これが最も凡人にも出来そうな人間関係円滑術です。

 

類は友を呼ぶと言いますが、やはり類似性のある人間には好意を持つのが人間の性のようでございます。

 

同郷であること、同じ血液型であること、同じ学部だった、同じ趣味を持っている。。。

 

もし誰かに好意を持ってもらいたい時は、小さくても良いですから、何か共通点を探してみましょう。

 

共通点がある人同士は、連帯性を高め、友好関係を結び信頼出来る関係になる可能性が高いとされています。



共通点は営業にも活かせる

またこれは営業活動にも活用出来ます。

 

カスタマーが自分と共通点を持っていないか探し、それをネタに話を広げる事で、成約率が非常に上がる事が知られています。

 

ちょっと慣れてきたら、共通点をねつ造する、位の事は当たり前に出来るように目指しましょう。

 

つまり相手の時計のブランドや趣味等を見聞きしたとき、自分は全然それに興味が無くても、それに興味があるように上手く見せる工夫が出来るようになりましょう。

 

こうすることで、いやこんな些細な事で無意識の内に、相手の信頼を勝ち取ることが出来るのです。

※この記事は影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのかに依るところが大きいです。