「ぼっち」という言葉はおそらくはネット掲示板2chの用語と思われますが、既に市民権を得て、そろそろ新明解の国語辞典に掲載されるのではないかと思う程、一般に流布した言葉になりました。
「ぼっち」はつまり、いつも一人ぼっちで、友達がおらず、内向的でもの静かな人間、多くの場合オタク要素を併せ持つ場合が多い、程度の定義付けを私はしておりますが、これはあまり宜しく無い傾向であるには違いありません。
理由は後述したいのですが、まずはぼっちになり易い人の特徴を考えたいと思います。
「ぼっち」になり易い人の特徴
ぼっちになり易い人の特徴ですが、概ね以下が上げられるでしょう。
○わがまま
○ストレスに弱い
○勇敢でない
○1番でありたいと強く思う
○プライドが極端に高い。
まあ、実際のところ、上の特徴は全て同じことを言っているといっても過言ではありません。
何故このような性質の人はぼっちになり易いのでしょうか?
人付き合いというのは、基本的にはストレスです。
あの有名なアドラー先生も言っていますが、ストレスの悩みというのは殆ど全て人間関係からくるのだ、と言っています。
この人間関係のストレスから逃避した結果がぼっちなのであると、私は断定しております。
ですから、結果的にぼっちの人は、上述のような特徴を持っていますし、一方で今ぼっちではなくても、上記のような特徴を持っている人は、ぼっちになる可能性が高いと言えます。
一方で、上記のような特徴を持っていても、ぼっちではない人も沢山います。
それは、例えばプライドが高い人が、多くの人間関係の中で、そのプライドを傷つけられても、それを上手く乗り越え、言い訳にせずに、一定の人間関係を保つ事が出来るひとと、出来ない人がそれぞれ存在するからです。
この分水嶺にある要素が、上述の要素であって、これを乗り越えられないと、徐々に徐々にぼっち的人生に寄っていくのです。
ぼっちの生きる道
今「ぼっち」状態にある人のもう1つの特徴としてぼっちという事実についての「開き直り」というものがあります。
開き直っているからこそ、自虐的に自身をぼっちと言えるし、一人でご飯を食べていても、全然気にならないのです。
この開き直り、と言う特性自体は素晴らしいものですが、どうもぼっちの場合、他の局面でもいつもいつも開き直れるか、というとそうではなく、むしろそういう時に限って意気地なしに成り下がります。
これは何故かというと、やはり心の奥底では、「友達がいない/少ない」という事実について、引け目を感じているから、何か発表するとき等には、卑屈な思いが頭をよぎったりして、妙に緊張し、上手く開き直ることが出来ません。
そういう事を考えると、やはりぼっちを卒業した方が宜しいということになります。

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ぼっちを卒業するために
さて、ぼっちを卒業する場合、どうしても友人を多く持ち、社交的になる必要があるでしょう。
しかしここで重要なのは、他のぼっちと仲良くなることで、ぼっちを卒業しようとしてはいけないということです。
ぼっち、というのは最初に述べたように、
○わがまま
○ストレスに弱い
○勇敢でない
○1番でありたいと強く思う
○プライドが極端に高い。
という傾向にあります。
こういう人同士は、極めて相手の事が手に取るようにわかるので、相手のプライドに傷をつけるようなことを極端に避けます。
と同時に、何か遊ぶ約束や、計画を立てても、すぐ安きにながれ、結局どこにもいかない、何もしない、という結論に着地してしまうのです。
ですから、ぼっちを本当に卒業したいなら、ぼっちではない人の集団と仲良くしなければなりません。
これはおそらく相当のストレスです。
あなたはその集団の中では完全にone of them、いてもいなくてもいい存在として扱われますが、それが普通である、という現実を受け入れるのに相当時間がかかるでしょう。
このストレスを乗り越えると、今度は競争に加わる事になります。
あらゆる面で優劣がつけられる状況で、しかもあなたが1番に慣れる事は稀でしょう。
そういう状態の乗り越えられる勇敢さを身につけなければ成りません。
女性とどれくらい仲良く出来るか、ということも重要になりますが、奥手なぼっちにとっては大変な問題です。
こういうわけで、実はぼっちにとっては、社交的になるということが本当にハードルの高いということが分かるでしょう。
しかし、出来るならぼっちは卒業した方が宜しい。
というのも、陳腐な言い方になりますが、やはり世の中というのは、特に上層にいけばいくほど、人脈によって物事が動く世界だからです。
転職その他のビジネス関係の物事において、人脈程有益なものはありません。
ですから、未来のあなたを助けるためにも、ぼっちは卒業した方が良いのです。
もっとも、自分は向上心がないし、ビジネスの世界でのし上がろう等とは思ってない、と開き直るなら、話は別ですがね。