プライドと野心は正しく持たないと活かすどころかマイナスの結果を生む

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人生の悩み

これは私自身への戒めも込めて申し上げるのですが、プライド、そして野心という、成功するためには必要不可欠と言われているような要素は、正しく持たないと、かえって自分を滅ぼし、場合によってはうつ病になってしまうリスクもあるので、十分に注意しなければなりません。

成功するために、野心、つまり「お金持ちになりたい」という気持ちがいかに重要かは、過去に矢沢永吉師匠のサクセスストーリーを絡めていくつかのエントリにちらっと書いています。
「夢がない」人は兎に角打ちのめされる経験を沢山して自問自答せよ

ここではこの野心というものの効用、ポジティブな側面を中心に書いた記憶があります。

確かに野心や後述するプライドは成功するためには有益な資質ですが、実は一歩間違えると自身を破滅へと導いてしまうリスクもあるのです。

どういった場合に、これらが破滅の道に導いてしまうのか、出来るだけ簡単に書きたいと思います。




プライドは負けず嫌いという最高の資質に紐づく

先に、プライドが何故成功者たるの資質と言えるのかを説明しましょう。(勿論正しく活用した場合です。)

プライドは、負けず嫌い、という資質と表裏一体です。

皆さんプライドが傷つけられた時、どう思うでしょうか?

打ちのめされてしばらく憂鬱な気分になる人もいれば、一瞬そういう気分になってから即座に、「見返してやる。まったく同じ気分をアイツにも味あわせてやる。そうしないと気が済まない。」といって決然復讐心に燃え上がる人もいるでしょう。

後者のような感情移行をたどり易い人を、我々は「負けず嫌い」と呼びますが、こういう人は成功者になりやすい資質を持っていると言ってまず間違いありません。

こういう復讐心こそが、人に忍耐力を与え、向上心を与え、成功に導いてくれる最大の要素なのであります。

一方、これが既にあなたの奥底にある野心と混ぜ合わさった時、重大な落とし穴があることに注意しなくてはなりません。

野心、プライド、そして鬱

野心というものは素晴らしいもので、これは言い換えれば(高い)目標と言えるでしょう。

年収1億円、会社の社長になって良い女を侍らす、飲み食いは全部経費で落として1年の半分は南の島でバカンス、国務大事になりたい、歌手になって売れたい、本を書いて有名になりたい、芸能人になりたい、ドラマの主役になりたい、メジャーリーガーになりたい、、、

これらは野心というに相応しく、一面的に見れば、間違いなく成功の秘訣です。

こういう野心をどれだけ強く持てるかどうかが、成功するかしないかを分ける最大の要素と言っても過言ではありません。

一方で、これを強く持ち過ぎた結果、野心が歪んだプライドに派生してしまうケースがある。

つまり、「俺は年収1億円を稼ぐ男にいつかはなるのだ。今はそうでないが、将来絶対そうなる人間なのだから、当然今も1億円の年収がある人間と同程度の尊厳をもってしかるべき存在である。」というように、未実現の自分について、プライドを持ってしまうケースのことです。

こうなると非常に厄介です。

プライド、というのは先ほど述べたように、傷ついたりすることで、負けず嫌いにスイッチが入り、間接的に成功へと導いてくれるドライブなのですが、今述べた厄介な例だと、最初っから傷つけられているような状態なわけです。

しかし自分に嘘をついて、今はまだ只の野心状態の自分の理想像について、そのものについてプライドを持ってしまったが為に、自分で自分に嘘をつく自己欺瞞に陥り、それで尚その嘘を認められない。

「自分は将来必ず1億円の年収を稼ぐ人間であり、今はまだないだけで、周囲の人間は、自分の事を1億円の年収がある人間として接するのが、当然である。」

「なんでお前如きが気安く声をかけるのだ。無礼千万である。(勿論お前、とよんでいるのは会社の同期です)」

こういう思考に陥るともうおしまいです。

将来絶対1億円になるという野心とともに変なプライドを持ってしまったので、1億円を稼げるように成る為に必要な努力すら、必要のない物であると勘違いしてしまうのです。

野心から派生したプライドはどうすればいいのか?

野心から派生した歪んだプライドは、その結果として「人を異様に馬鹿にする」という形で表層に現れます。

本人は、自分は生まれながらの1億円プレーヤーと思い込んでしまっており、それに誇りを持ってしまっているので(勿論何も根拠はない)、選民的な意識から、人を同等の人間と見る事が出来なくなるのです。

こういう兆候を少しでも感じたら、難しいかもしれませんが、馬鹿にするのは意識的に辞める意志を持ちましょう。

これは野心を活用すれば案外簡単なことです。

あなたは生まれながらに1億円プレーヤーなのですから、ノブレスオブリージュ、貴族としての義務があります。

あなたよりお金を稼ぐ見込みのない、殆ど全ての、大多数の人達に対して哀れみの感情を持つ。

そうすれば自然と気持ちが楽になり、馬鹿にするのではなく哀れみの気持ちを心の支えにして、他者へ謙って接する事が出来るように成ります。

勝者、成功者としての余裕が出てくるのです。

想像して欲しいのですが、小学生に指をさされて「馬鹿」と言われるか、先輩に「バーカ」と言われるかどちらがムカつきますか?

小学生に言われてもどうでも良いと思うはずです。

こういう精神を全ての人に広げる事で、上手く野心とプライドをコントロールする事が出来るようになるのです。