嫌な記憶というのは誰にでもありますが、これを必要もないのに何度も思い出しては、さらに悪い妄想を膨らまして増々ストレスを貯める人がいる。
これをマインドワンダリングと言いますが、これによって、不眠、胃痛、食欲減退、注意力散漫等に陥り、最悪の場合鬱病や神経症を患ってしまう。
これは、記憶という曖昧な概念に対する誤解、あるいはそれから生じる習慣の問題でありまして、この誤解がとければ案外マインドワンダリングからの脱却は簡単なのです。
参考記事:人間関係を「リセットしたい」と思うのは人間関係を誤解している証拠だ
※簡単な方法の紹介だけを読みたい方はページ下部を先にお読み下さい。
嫌な記憶を消すために

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さて、嫌な記憶を奇麗さっぱり忘れられれば、我々は人間関係のストレスから幾分かは解放されるに違いありません。
コアトルは以前、頭から離れない嫌な記憶を忘れるためにすぐ実行出来る簡単な方法という記事で、嫌な記憶を忘れるための方法を記載しておりますので、読まれていない方はまずはこちらをご覧下さい。
簡単に申し上げれば、嫌な記憶をドアの向こうに閉じ込めるイメージをを持ちながら、実際にイメージの中で明快な形でドアを閉める、ということを繰り返す方法です。
ドアは普段よく見るドアの方がイメージがわき易いので、廊下とリビングの間のドアとか、家のトイレのドア等をイメージとして用いるとやり易いかと思います。
但し、このやり方は少し認知資源を使います。
というのも、嫌な記憶というのは酷い時だと止めどなく四六時中浮かんできますので、一々ドアをイメージしては、その奥に嫌な記憶を押し込めて、そして閉じる、という一連の妄想をしていると、結構脳が疲労してしまいます。
このやり方自体は非常に効果がありますが、やはり1日に何百回もこの方法を実践するのはあまり現実的ではありません。
このため、もっと簡単に嫌な記憶を葬り去る方法がないかと考えておりました。
嫌な記憶を消す為には呪文を使え おススメはバルス!

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そこで考案したのが、嫌な記憶が想起された瞬間に、「どっかいけ!」と強く念じながら呪文を唱えることです。
これは所謂パブロフの犬で有名な条件反射の考え方を拝借したものでして、これを繰り返すことで、自分自身の脳みそをしつけし、「嫌な記憶が想起されても、すぐに忘れるように反対向きの強い念が与えられるため、想起させても無駄だ」と調教するわけですね。
これを何度も何度も繰り返すことで、嫌な記憶が思い出されることそのものの頻度が劇的に改善します。
コアトルも実践してみましたが、予想通り開始して翌日には、嫌な記憶を想起する頻度が減った気がします。
また、呪文ですが、まあ呪文でも合言葉でも何でもかまいませんが、おすすめはやはり天空の城ラピュタのムスカの名台詞バルスです。
バルスという呪文は多くの日本人が知っており、またその呪文は作中では「滅び」を意味する、ということもおぼろげながら知っています。
「忌まわしき記憶よ滅びよ!」といいたい我々にはうってつけの内容の呪文ではありませんか!
マインドワンダリングが始まったと思ったら「バルス!」。
ムカつく奴の顔が思い浮かんだら「バルス!」。
こうすることで、いわば唯識など仏教哲学で言うところの「空」的な認識を得て、一切合切が無であり、実態として存在するものは何もないのだ、と世界を理解するところまで到達し、悟りを開くことも夢ではないかもしれません。
「ドアに閉じ込めるイメージ」と上手く使い分けて、実践して頂き、1日も早く自分らしい人生を取り戻して頂きたいと思います。